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05-03-06 to 08/05/27 Last up date

adapterミランダにはかねてより自社のミラックス(ライカ用レフボックス)で使っていた独特のマウント規格があり、ミランダのカメラにもこの規格が採用された。ミランダマウントは先達の優秀なレンズ群を簡単に動員するべく、綿密に計画されたものであった。

マウント面からフィルム面までの距離=ミランダカメラのメカニカルバックは41.5mmで、エキサクタマウントより3.2mm短く、マウント内径はエキサクタより5.8mm大きい。この差を利用してエキサクタレンズ用のアダプターを付ける事が出来た。
ミランダよりも長いメカニカルバックのカメラのレンズには同様にミランダに付けられるアダプターを作る事が出来るのである。

1960年代後半頃まで、カメラマニアや産業界の一部などでレンズマウントが不統一なのはイカンのじゃ無いか?という今では信じられないような論争があった。
これについてミランダカメラのコメントはこのようなものだった。
「1955年に我が国最初の35mmペンタレフを発売した当時ミランダ、エキザクタ、プラクチカしかなかったはずであり...各社それぞれ異なったマウントを使用している現状は歴史的経緯もあり、にわかに統一を計る事はほとんど不可能に近いと思われるが、これも各メーカーの小児的視野の狭さに起因するものではなかろうか。」
一眼レフのパイオニア、ミランダにかかると各メーカー(ニコ●、キヤ●ン、その他大企業各社)は子供扱いである。

各社のメカニカルバック(またはフィルム・ディスタンス)(またはフランジバック)

名の知られているレンズだけでも約600種類使用出来る!
アダプター

47.00mm-Leica R(SLR)

46.50mm-Nikon F

46.00mm-Olympus OM

45.46mm-Pentax S、Praktica

44.70mm-Exakta

44.00mm-Canon eos

43.70mm-Minolta SR,MD

43.00mm-Yashica pentamatic

42.14mm-Canon FL,FD

41.46(5)mm-Miranda

40.50mm-Konica

37.80mm-Alpa

31.95mm-Nikon S

31.76mm-Contax I

28.80mm-Leica SM(27.80mm)

22.95mm-Leica BM

*マウント規格はたいていは社外秘で、正確な数字は公表しないのが通例だそうです。また、マウントに特許は無い、という話もありましたが事実かどうかわかりません。コシナのフォクトレンダーシリーズは当初L39 ライカスクリューマウントでしたが、本当はMマウントで出したかったが特許に効力があると思い込みLマウントとした。ところが、コニカがヘキサーでMマウントを採用したので「Mマウントは特許フリーだった」事に気がついた。という話を読んだか聞いたかした覚えがあります。

オリオン精機の最初の製品は、ライカマウントにコンタックスレンズを連動させた画期的なカプラーであった。オリオンカプラーにはリジットタイプのゾナーのためのバヨネットと、外周のバヨネットも備わっており、ほとんどのコンタックスマウント・レンズを安全に装着し、ライカの距離計に無限遠から完全連動する。海外に似た製品があるのでコピーだと思っている人が多いが、違う。ミランダはカメラマウントを自由自在に行き来できるカメラだが、その思想はオリオンカプラーからスタートしていたのである。

このカプラーは約50年ぶりにそっくりそのままの姿で販売された。永らく幻とされてきた製品だけに復活は喜ばしい事で、レプリカにしても実際作動するのを見て感激した。
オリオン精機をひらいた荻原、ミランダの設計をした大塚のような先端技術を扱う科学者にはにとっては、このくらいのカプラーの設計など手慰み程度なのかもしれないが、使えば使うほどにすばらしい製品であると実感する。 コレクターさん、カメラマニアどもの話をそれとなく聞いていると、このカプラーは不当に低く評価されているようなのだが…そう言うのは使った事の無い人ですな!

ミランダの一大特徴がこの多彩なマウント・アダプター群である
最も充実していた1965年頃のカタログラインナップ(*1976年ミランダ終焉の年にはPM,NM,XMの3種類だけであった)

品名 *生産時期によってデザインが変わっているものなど仕様にバリエーションあり

使用できるレンズ
使用ボディー

AM(asahiflex)

アサヒフレックスマウント自体が短命だったのであまりなじみの無いマウントアダプターだが、一度だけ見た事がある。

ASAHI ASAHIFLEX Miranda camera

PM

いくつかバリエーションを認めたが、機能も用途も同じ。
初期型はクロームでミランダバヨネットからのリリース・ラッチがPAD サイドアームレンズと同じものや、AMXの初期型と同じような外観のタイプもあった。

PRAKTICA, PENTAX S
Miranda camera

AXM(KINE EXAKTA)

バヨネット側にマウントされるエキサクタアダプター。
エキサクタの内爪バヨネットマウントアダプターと外爪タイプも装着できる。チェーンのあるほうは初期型である。チェーの先についているのはシャッターボタンのゲタで、シャッターボタン・アーム付きセミ自動絞りに連動させるアダプターの役割である。
後期型はシャッター連動ボタンを持ちセミ自動絞りに連動させる。なお、REトプコールはどちらもレンズ側のピンが干渉するので使用できない。

EXAKTA AUTO Miranda camera

XM

エキサクタの内爪マウント用アダプターで、44mmネジマウント側にマウントされる。
エキサクタの中間チューブと、厚み以外まったく同じ構造で互換性もある。おそらく元はエキサクタのアクセサリーのコピーのようなものだったのでは無いだろうか?

REトプコールにも使用できる。

 

EXAKTA
Miranda camera

NM

通常品はコバが大きく張り出してdx-3に付かない。膨らみのない円形のタイプがあり、それはdx-3用である。

NIKON F
Miranda camera

CSF

コンタックス、ニコンのリジットマウントレンズ、ゾナーなどの標準レンズをミランダに使うアダプター。近接専用となる。

CONTAX、NIKON S Miranda camera for close up

CTF

コンタックス、ニコンの望遠、広角レンズ用、外ヅメバヨネットレンズがミランダに使用できる。
近接専用となる。

CONTAX II&II a ,NIKON S WIDE-TELEPHOTO BAYONET Miranda camera for close up

LF

ライカマウントレンズをミランダに使える。近接専用となる。
スクリュー39mm to スクリュー44mmもある。

Miranda Miranda camera for close up

ML

ミランダレンズをライカマウント(引き伸ばし機)に使用できる。
ライカに使用するとミランダレンズは無限遠から使用できる。

M39 Leica,Zenith Leica screw & Enrager

KL

キルフィットマウントがあるのは知らなかった。through entire focusing range.だそう。
60年頃の取り説にあるが未確認。

Kilfit
Miranda camera

AU(Extention Adapter)

中間リングである。ボディ側44mm、レンズ側はバヨネットとネジマウント。通常接写チューブとセットになっているが、単体で販売もされていた。
このリング使用で標準レンズで「たばこ」の箱が画面いっぱいにまで接写できる。

Closeup RING Miranda camera for close up

*ボディー、アダプターとレンズ取り付けは十分に慎重に。無理は禁物ですぞ!

ヘリカルリングはオリオン初期の古くからあったヘリコイド付きの中間リングである
ヘリコイドを持たないレンズを使用するときだけでなく、接写時のピント微調整に重宝する。

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