D-II and DR
クイックリターン(インスタント・リターン)ミラー機構のモデルで、普及型、廉価タイプという位置づけである。
初のマイクロプリズム付きファインダースクリーンを採用した機種である。
気鋭の新型機種であったが、まったく日本では紹介されなかった Dの、さらに新型ダイカストボディータイプ。
世界中で販売されていたようで、昨今のオークションでは非常に数多く出品され取引されたが、我が国での認知度は低かった。日本のメーカーである事すらも知らないカメラマニアが普通に居たのである。
日本でもようやくポピュラーになったミランダだが、十年ほど前までは滅多に見かける事は無く、D2、DRはどちらかといえば知られていないモデルであった。
ペンタプリズムのロゴを小文字で「miranda」と書く最後のモデルである。
D-II 発売 1960-8
黒ダイアル、マットタイプがD-II。
以下はDRの画像である
DR 発売1962-1
赤ダイアル、マイクロプリズム付きはDRです。
定価 不明(輸出向けのみであった)
(定価ではありませんが参考まで) $109.95(body) $169.95(50mmf1.9付き) $129.95(50mmf2.8付き)という実売価格の記録がある。
スペック:横走り布幕フォーカルプレーン・シャッター /B,1sec〜1/500
クイックリターンミラー
標準レンズ:サイドアームの自動絞り付き(PADと称す)/ソリゴール・ミランダ50mmf1.9
D-II、DRを見分ける
*カウンターダイアルの黒いレザー
D-II:黒ダイアル、ファインダースクリーンはマットタイプ。
DR:赤ダイアル、マイクロプリズム付きファインダースクリーン。
D-IIは、おそらくDRよりも少なく、あまり見かけないが、だからといって価値があるわけじゃないところがミランダの痛いところだ。
他、裏板のMade
injapanの刻印 のあるなしの分類をしている人もいる。
*右、「D」の刻印ありがR-II、無しがDRである。シリアルナンバーは積算のようである。
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