01/10/22 Last up date 08/06/12

MIRANDA SENSORET

1972.Jly : price\23,000-JPYen /\24500(with soft case) Standard lens :Soligor Miranda 38mm f2.8
*SEIKO ESF・4sec〜1/800、f2.8〜f13(Program)(電池が無いとシャッターは作動しない )プログラムEE、シンクロ1/20
逆ガリレオ式採光ブライトフレーム * 視野率84%倍率0.5倍 * 距離計の基線調は24mm(有効基線調12mm)
大きさ・110x70x52mm, 重さ410g
ハンドストラップとソフトレリーズボタン、レンズキャップが付く。ボディーカラーは6色あった。

唯一ミランダが発売した電子シャッター・プログラムEE、距離計連動式のコンパクトカメラで、レンズはテッサータイプの3群4枚 である。
初めてのコンパクト機だが、ミランダらしくユニークな機構がちりばめられている。
国産コンパクトカメラでは初めての露出補正機構が付き、専用ストロボでフラッシュマチック式のオート撮影が出来た。
広角と望遠のコンバージョンレンズが用意され、コンパクトカメラに於いてもシステムカメラの威厳を保った。
他にOEMされた様子もなく一機種のみで消えた。

●解説

「 押せば写る」カメラですが スペックを見る限り中級、上級者向けを狙ったカメラのようです。
限り無く何かに似ているのでリコー、ヤシカなどのO.E.M品ではないか?と思っていましたが、れっきとしたミランダのオリジナルです。
「 先進のミランダ」「技術のミランダ」らしくコンパクトカメラでは初の露出調節(補正)機構がついています。
レンズの周りにあるリングレバーで 逆光補正の2x(+1段)と舞台などでスポットライトが当たっている被写体などに有効な1/2x(-1段)の補正がユニーク。
ちょっと暗い所ではファインダー内部にオレンジのLEDが光りスローシャッターを警告します。このときシャッターは、強制的に1/20以下になります。
専用ストロボをアクセサリーシューに装着すると、フラッシュマチック機構が働き、グリーンのLEDが光って知らせます。
*フラッシュマチックとは、ガイドナンバーをセットすると自動的に絞りが適正になる機構です。専用フラッシュはフル発光するタイプなので、調光式オートフラッシュ登場以前のアイデアなのでしょうか?
当時のEEカメラはシャッターストロークが長く重たいものですが、センソレットのシャッターもごたぶんにもれず重く、シャッターストローク7.5mm、650gです(ちなみにCanon eos-1は0.7mm330g)。最近のカメラになれた軟弱な使用方法では手ブレを多発しました。

●ソリゴール・ブランドはあったのだろうか?

センソレットには輸出専用のソリゴール・ブランドがあったとされ、その写真はありますが、実物は未確認。
ひょっとすると 販売されなかったのか、ものすごく少数なのかもしれません。逆輸入されたセンソレットもミランダ・ブランドばかりです。

●バリエーション

センソレットのレザー・カラーは6色あった。 ブラック、レッド、イエロー、グレー、グリーン、ブルーのレザー張りの他、ブラックボディーの合計7タイプ。

バッテリーケースの横にネジが一つよけいにあるモデルと無いモデル。

●アクセサリー

コンバージョン・レンズ
1.3Xテレ・コンバージョンレンズ
0.8Xワイド・コンバージョン・レンズ
非常に大きく、距離計窓まで隠してしまうほど大きいので目測で距離補正して使うアクセサリー。マウント径は違いますがヤシカエレクトロ35のコンバージョンレンズと同じものです。

センソレット専用ミランダEF-1ストロボ GN20 \6.900(ソリゴール・ブランドの MK-3は¥100安い\6,800)ソリゴールMK-3とミランダEF-1は微妙にデザインが違った。
純正の1.4v銀電池 JIS HM-N型(2個使用)はすでに手に入らなくなっていたのでL44とアダプターを利用した。
距離計の分離も明快で使いやすいカメラでした。

 センソレットで捕ったウサギ

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