Ultra wide angle lens
Auto Miranda 21mm f3.8 and Auto Miranda17mm f4
retorofocus type : - group-- elements : focus from -in to infinity17mmはノリタ製で、国産(世界)発のレトロフォーカスタイプの17mm超広角レンズでノリタのオリジナル設計という。ノリタはカメラの製造販売を縮小しつつあった頃であったせいか、あまり出回る事は無かったようである。ミランダの他はノリターのブランドでM42マウントが確認されているのみだ。よくわからない事の多いレンズだが、まだノリタにはこの当時のことを知っている人がいるはずである。
描写性能とも素晴らしい。 専用 フードは用意されなかったようだ。21mmはおそらく富岡光学製で、トミノン、リケノン、ヤシノンに同等のレンズがある。
Auto Miranda 21mmf3.8 Auto Miranda17mm f4
ミランダのブランドで出たものはマウント交換しないが SOLIGORのほか、輸出ブランドとしてはSPIRATONE、VIVITARなどのブランドでマウント交換式のT-4マウント仕様を見かける。色乗りにクセがあり精彩を欠く。専用 フードは用意されなかったようだ。02/03/09
AUTO MIRANDA - 25mm f2.8
1969年頃からカタログで確認されている。オートミランダの中では多分最後までカタログにあったようでミランダの中では比較的ポピュラーな超広角レンズである。
麦色のコーティングでフィルター径は46mmのタイプがある。一般的に目にするのは52mm径のもの。 このページの25mmも52mm径だ。大きさは標準レンズよりちょっと大きいくらいだからコンパクトな部類に入ると思う。
絞りリングは何種かあり、この写真のものは比較的後のタイプでセンソレックスの連動レバーはネジ止めになっているタイプ。
専用フードがある。このフードはねじ込み式で、取り付けた後任意の角度に回転出来る。バリエーションは刻印、わずかな形状の差異などがある。
7群8枚のレトロタイプ。開放ではフレアが目立ち柔らかい描写に感じるが2段絞るとフレアは目立たなくなり中心部は鮮明になった。 冷色系の発色で色が濁る場合もある。02/03/06
SOLIGOR MIRANDA - 28mm f2.8 k Ultra wide angle lens
retorofocus type : 6 group-8 elements : focus from 10in to infinity「k」のシリアルナンバーのレンズはコーワ製で1960年前後から製造が開始されたものと考えられる。
標準レンズより少し長いくらいでコンパクトなレンズである。真鍮製のヘリコイドリングで重みがある重厚なレンズ。同じ「k」のシリアルナンバーには オートメックスタイプもあり、カタログのレンズ構成表を見る限りでは後のオートミランダも同じレンズ構成だったようだ。
スクリューマウントタイプのプリセット式28mmレンズもあったようだが、それは恐らくメーカーが異なるだろう。
初期のミランダの交換レンズは手に入れやすいものでは無いのでなかなか試す事が出来ない。
ミランダは先鋭的なセンスをもったメーカーであった、1960年前後の早い時期にこのようなレンズのラインナップをもっていた事は注目するべきだろう。
描写は鮮鋭で、ボケもキレイなうえ開放から良い描写である。同じ時期の35mmなどに比べ描写が繊細で色乗りも良く最短は24cmまで寄れる。オートミランダの28mmf2.8はphotoseller-lens.html で参照されたい。オートミランダになってからあまりパッとしない。
またオートミランダでは鏡胴の長さが違うモノが発見された。メーカー違いかもしれない。02/12/15
SOLIGOR MIRANDA - Auto Miranda 35mm f2.8, k and Automex
wide angle lens retorofocus type : 6 group-8 elements : focus from 10in to infinity前玉が平たいデザイン。このレンズは後年のオートミランダに至るまで内容的にはP.A.D自動絞りの時代から変わっていないようにみえる。
長期間造られていたレンズ故、構造、構成のマイナーチェンジはあるだろうし、カラーバランスなどは時代によって微妙に違うと思う。
「k」シリアルナンバーのタイプはやはりコーワ製で、オートメックスタイプもある。ヘリコイドリングは真鍮で重い重厚な造りである。
開放はかなり甘く、周辺部は絞っても改善しない。
fig-1
fig-2fig-2-2
fig-1:「k」ナンバーの比較。同時期のレンズであるが、かたやボディー連動式自動絞り。 P.A.Dタイプレンズはあっという間に陳腐化したのである。
さて、fig-2-2だがこれはミランダ純正のオート・エキザクタ・カプラーを装着したプロミナー・ソリゴール(エキサクタ・マウント)である。
最短距離にしてあるので銀鏡筒の一部が見えているがソリゴールミランダとまったく同じスペック、重量。
fig-3,4 :1960年代、1970年代のオートミランダ、ソリゴールミランダの前玉を示す。
このレンズは1970年代に入ってもずーっと同じだ。コーティングの違いもあまり感じられない。fig-3fig-4
Kowa.OPT(興和光器)、コーワ製プロミナーはミランダの初期レンズの一つだが、この銘が付いたレンズはおそらく1958年から1959年の間で、ワンロット程度はないかと考えている。
プロミナーミランダは 樽型バレルの形状が違い、上辺がKナンバーのソリゴールミランダより短い。これは初期ソリゴールの特徴でもある。
最近発見されたソリゴールミランダ、ワイドアングル
これは2002年に相次いでe-bayで売り出されたミランダGのトランクセットの中の一つにあったもので、リケノンの外観そのままである。 ミランダGのトランクセットはレンズが標準、135mmf3.5とセットになっており、アクセサリーもいくつかセットインされている。
アメリカの何処かの機関で使われていたものが一斉に競売にかけられたのか?数セットが一度に売りにでていた。試写をしたところ画質はガッカリであった。
このレンズと同じであろうリケノンは1969年度版カメラ毎日別冊カメラ白書にインプレが載っているが、そこでの評価も低い。
キャップ類も粗雑、安っぽいものである。 おそらくT4マウントもあっただろう。
10/06/04
SOLIGOR MIRANDA - 35mm f3.5 preset screw mount
wide angle lens retorofocus type : 5 group-6 elements : focus from 3ft to infinityMiranda Wide angle 35mm f/3.5
*都合でペンタックスのリアレンズキャップが付いている。
ハードコーティング仕様でカラー撮影に良いとカタログにある。1961年の「ミランダ DR」の広告にはすでに掲載されていない。カタログによると5枚構成。(5群6枚構成の誤記かも知れない)
このレンズは浅いフードが付いていてガラスのフィルターを挟む事が出来た。キャップの口径は48mm、一眼レフ用としてはとても小さいレンズでデザインから推定するとフジタ製である。
試写はガッカリした、というのは隅の画像の乱れが酷く流れている、絞っても改善されないのだ。レンズ自体のルックスはたいへん良いのでよけいに残念だ。
ミランダレンズとしてはスクリューマウントタイプはこの頃ディスコンになって行くが、ソリゴールの方ではプリセットタイプはリニューアルされつつと売られていく 。
Soligor Wide angle 35MM f/3.5にもうひとつ別なタイプを発見した。
こちらはT2マウント仕様である。
御覧の通り鏡胴のデザインはがらっと変わったがプリセットであること、最短フォーカスは3フィートで同じ 、絞り羽根の枚数も同じで、やはりレンズ構成は5群6枚 らしい。
この元箱からするとT-4マウントが出ている頃であり、このレンズはずいぶんロングセラーだったようだ。
ところでこのTマウントはヤシカペンタマチックのバヨネットマウントだが勿論ミランダマウントもあっただろう。
青っぽいコーティングが施されている。軽く安っぽい外観で、見れば見るほど一眼レフのレンズには見えない。
ミランダのファインダーから見ると目が悪くなったかと思うほど周辺部が暗く、非常にピントが掴みにくい。
おそらく1962年頃、プリセットタイプの35mmレンズはF2.8にブローアップする。
02/07/16SOLIGOR FISH EYE LENS ADAPTER
ケンコーのブランドにも同等品がありレンズのフィルターリングにねじ込む前玉式の コンバージョンレンズである。カメラ側は35mmレンズの利用を推奨している。
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