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INDEX- 01/12/04:Last up date 13/11/08

automex

1960.Apr : price - export-yen / Standard lens :Soligor Miranda 50mm f1.9(product by Kowa Prominar)
Focalplane Shutter : B,1,2,4,8,15,30,60,125,250,500,1000.

Miranda C からD、DR、automex、automex 2、ここまでのミランダは国内では一切販売されなかった。
海外のオーダーが多く国内向けの生産まで手が回らなかったという釈明で、国内向けは切り捨てざるをえなかったというのだが…


標準レンズはソリゴールミランダ50mmf1.9
新設計のソリゴールミランダであるが、オートメックス用レンズはコーワ製であるとの記述が紹介記事(1960 写真工業誌)に見られる。他に35mm、85mm、135mmレンズがあり、絞り連動レバー付きオートメックス専用で用意された。

*セレンのパネルは初期の複眼(バブルトップと称する)のもをtype-1と呼びこれを前期、平らな(スムーストップと称する)type-2を後期と考える。

外光式セレンメーターはASA10-400、追針式の国産機で初めてファインダー内でメーターを読み取るタイプのカメラであり、セルフタイマーが自由に解除できる機構も国産(世界)初である(ミランダによる紹介文より)。1965年のアサヒカメラニューフェイス診断室にオートメックスIIIが取り上げられたさいには「これは世界初の機構ではないか?」と書かれた。
モータードライブの連結ギアが底面にあるがモータードライブの発表は無かったと思われる。
インプレッション記事にはシャッター音がかん高くなったと評された。

当時としては画期的な全く新しいコンセプトの新機種オートメックスは若手の手によるものであった。
デザインは大ヒットしたY-16、ヤシカラピード等で先鋭的なデザインを手がけていた染葉圭一、メカニズムは中根忠正、常川剛志、ソニー・ウォークマン開発の大曽根幸三(ミランダカメラから61年にソニー入社、後にアイワ会長)の手になる。
デザインの染葉圭一は千葉工業大学在学中から荻原家と親交があり、卒業後ヤシカで工業デザイナーとして活躍した。オートメックスのデザインはヤシカ在職中の仕事である。ヤシカは当時一眼レフを発売していなかった。

automex II

1963.Sep : price - export-yen / Standard lens :Soligor Miranda 50mm f1.9
Focalplane Shutter : B,1,2,4,8,15,30,60,125,250,500,1000.

Miranda C からここまでのミランダは、生産の全てが輸出に振り分けられており国内では一切販売されなかった。海外のオーダーが多く国内向けの生産まで手が回らなかったという釈明で国内向けは切り捨てざるをえなかったというのだが…。特徴的なセレンのウィンドウはautomex-Iのマイナーチエンジ版と同じで、構造的にもautomex-Iをブラッシュアップしたものである。

automex-Iからの主な変更点は
露出計感度がASA10-1600と、高感度対応になった(I 型はASA400までである)。
シンクロ接点がポピュラーなドイツ式端子に変わった。
ボディーには「II」の文字のちいさな黒いアルミのシールとシンクロ接点に真鍮のカバーが加えられた。バッジ類は失われている事が多い。
また、モータードライブの連結ギアはついに省かれた。残念ながらモータードライブの構想は頓挫したのである。
ペンタプリズムはセンソレックスと似ているが、共用できない事が多い。はめ込みが渋い場合はボディーに傷をつける。

automex2automex2

automex2シンクロ接点の部分はコインのようなバッジがはまっているのだ。
カタログ上では開閉式のフタのように描かれていたが、そのバージョンは未見である。

 

Automex-III 

01/09/26:Last up date 13/11/08

automex31964-10 発売 
定価 ¥45,500(ケース¥2,500)
シャッター B、1-1/1000、
標準レンズ ソリゴールミランダ50mmf1.9

1965年突然、国内販売が再開されて「アサヒカメラのニューフェイス診断室 1965 2月号 Automex-III」でも驚きと歓迎で採り上げられている。

以前シンクロ接点のあった場所に、受光角40度のCdsの露光計を組み込んだモデルで、露出計感度はASA25-1600である。
フロント部分、セレンメーターがあったところに飾られたプレートは好き嫌いが分かれるところだが、このアクの強さがミランダ的なデザインといえる。
プレートはうすい金色で、他に銀色のバージョンもあり、それは後期型に分類する記述もある。
コーワの真鍮鏡筒のautomex用レンズは、鏡筒がアルマイト仕上げに変わり「k」のシリアルも消え、Fなどと共通のデザインに変わった。

同年「トプコンREスーパー」という世界初のTTL一眼レフが発売されている。しかし、 外光式露出計を持った一眼レフの時代はまだまだ続いており、 TTL一眼レフが出そろうのは翌年、1966年から1967年頃の事であった。
あっという間に外光式メーターの一眼レフは陳腐化したのだが、ミランダT発売から数えてもまだ8年しかたっていない。凄いスピードで一眼レフが進化したことには驚くばかりだ。

オートメックスIIIの操作感は、automexというよりも次世代機のセンソレックスの方が近いように感じる。また、使い切ったような故障した個体が多く見られた事も記しておく。

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