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Automex | Miranda D-2 | Miranda DR | Automex II | Miranda F | Miranda F 1/500| Automex-III | Miranda FM | Miranda G | Miranda Fv | Miranda FvT | Miranda sensorex |
| Mirax Laborec |

Stream line Miranda 流線型のミランダ

■■■■ここでは1960年から1968年頃までの大量生産向きにリファインされたモデルを網羅している。
LABORECを除き、すべてクイックリターン機構である。
このシリーズでは12角型(Dodecagon)のボディーから流線型のダイカストボディーにリニューアルされ、1976年の倒産まで基本的にほとんど変更がなかった。
新型の流線型ボディーは旧型に比べると飛躍的に精度、強度、生産性とも格段に向上した。販売も好調であったため、世界中で最もポピュラーなミランダである。
しかし、このシリーズの当初は日本国内では販売されなかったため国内では広告も無く、日本では知られていないモデルもあった。
当時、一時的に国内販路も無くなったため、一般ユーザーにはミランダは倒産したと思われていたのである。
また、この時期、ミランダの重要な設計者であった大塚 新太郎が海外留学のためミランダを離れた事も重なり、大メーカーから次々発売される最新鋭一眼レフの前では、なす術も無く時代遅れになっていったのであった。
当時としては画期的な高級機、オートメックスが発表された1960年をピークに、どうやらミランダはなだらかに失速していったようである。
やがて最悪の事態も起こった。悲願のレンズ内製化にこぎ着けたものの1968年から1969年にかけて、米国の商社A.I.Cがミランダの株式を100パーセント取得してしまったのである。ミランダは儲かりはじめたため狙われた、ということだったのであろうか。

中期ミランダの特徴の一つとしてMiranda DRの後期からペンタカバーのミランダの文字が小文字表記から大文字になったことである。
1960年のautomexに続き1964年のMiranda F以降ようやく全てのボディーが完全自動絞りになった。

カメラの画像をクリックすると本文へリンクする、ピンクの文字で書かれたモデルは輸出用、国内では売られなかった機種である。

Mid New Diecast Miranda

Prescribed large quantities production models from 1962 to about 1966 with the mid-term.
12 angles of these were done renewal of from a body of model (Dodecagon) by a die-casting body of a streamline.
From 1960 to bankruptcy of 1976, there is hardly a change on a mount and a body of a basis.

As for this series, the productivity was higher than 12 angles(Dodecagon).
Therefore, as for these, there will be very a lot of number.

However, as for this series, there was the time that was not sold in this country, and, as for the result or the miranda camera, it has been it at a very unpopular camera.
And they got out of date gradually.

Perhaps the miranda camera seems to have stalled gently from 1960.
(Epoch-making high quality camera, automex 、 announced in 1960)

letter of a miranda camera of pentaprism cover became a large letter from small letter notation as one of a characteristic of the mid-term from the latter period of Miranda DR.
All Miranda lens and body became complete automatic aperture control after Miranda F .

Click!! Illustration. Miranda's characteristic and classifications.


AutomexAutomex
1960.Apr : price- only export-yen /
Standard lens :Soligor Miranda 50mm f2.8
Focalplane Shutter : B,1,2,4,8,15,30,60,125,250,500,1000.

1960年4月、米国のセントルイス・カメラショーで発表されるも国内でのお披露目は無かったようである。
底板にはモータードライブの連結ギアがあり、モータードライブは未発表に終わるが野心あふれるモデルであったことがうかがえる。
幻のカメラコニカF同様、追針式のメーター内蔵のハイスペックなカメラであり、ファインダー内で露出を確認できる機構は国産初であった。
国内発売未定ながら雑誌記事も組まれ、ユーザーの期待も高かったようであった。しかしとうとう国内向けに販売はされることはなかったのもコニカFと同様だった。

レンズは全てプロミナーのコーワ製で、広角から望遠まで新設計で完全自動絞りタイプである。オートメックスはミランダ外部の若手スタッフによる設計デザインであった。これはミランダでは初めての試みのようである。
バタ臭いデザインなどといわれることもあったが、この斬新なデザインは純国産である。
後に続くセンソレックス、EE、そして最後のモデルの一つ、1976年発売のEE2まで基本フォルムはこのAutomexそのままであったから、実に16年間に渡って継承された。


Miranda D-II,DRMiranda D (2nd)
1960.Aug : price- only export-yen /
Standard lens :Soligor Miranda 50mm f2.8
Focalplane Shutter : B,1,2,4,8,15,30,60,125,250,500.

初期型12角形のMiranda Dが、新しい流線形ボディーをまとったクイックリターン機。
オートメックスにあとに発表されたようで、以降のモデルの基本的なフォルムはここで完成した。この後に出たDRとの主な違いは、ファインダースクリーンがマットタイプであることだ。
また、フィルムカウンターのダイアルに張ってあるレザーは黒く、初期型の特徴を残しシリアルナンバーに部分にMiranda Dと刻印されている。
シリアルの部分にモデル名が入るのは初期ミランダの特長の一つであったが、このモデルが最後である。


Miranda D-II,DRMIRANDA DR
1962.Mar : price- only export-yen /
Standard lens :Soligor Miranda 50mm f1.9
Focalplane Shutter : B,1,2,4,8,15,30,60,125,250,500,1000.

マイクロスプリズム付きのファインダー・スクリーンがミランダで初めてつけられた。標準レンズにはシャッターボタンのツノが付いたPADレンズ付きである。
軽快でカメラとしても使いやすいから、世界中で入門用として人気を博したのではないだろうか。
世界的に非常にポピュラーなミランダである。

Automex-II
1963.Sep : price - export-yen / Standard lens :Soligor Miranda 50mm f1.9
Focalplane Shutter : B,1,2,4,8,15,30,60,125,250,500,1000.

オートメックスの改良型に位置するだろう、パーツがいくつか変更改良されている。
透明なセレン受光部カバーのデザイン他、シンクロ接点はシンプルなドイツ式になりモータードライブのギアもなくなった。
II 型のASA感度は25-1.6M、I 型はASA400までであった。

Miranda C からここまでのミランダは、国内では一切の告知も販売もされなかった。
海外のオーダーが多く、国内向けの生産まで手が回らなかったために国内向けは切り捨てざるをえなかったというのだ…

Miranda FMIRANDA F
1963.Oct : price 31,500-yen / Standard lens :Soligor Miranda 50mm f1.9
Focalplane Shutter : B,1,2,4,8,15,30,60,125,250,500,1000.

ボディーに自動絞り装置が付いた最初のミランダで、以後のミランダの基礎になったスタンダードモデルというべき機種である。
どうしたわけか小刻み巻き上げが出来なくなったが、シャッター軸にオフセットされた巻き上げレバーのレイアウトは前機種のMiranda Dと同じである。
Miranda Fのマッチングレンズには絞り込み(プレビュー)機能がなく、ボディー側にあるプレビューボタン(ミラーボックスのエプロンの左側にある)で行う。
後期型にはクリップオンタイプの連動露出計がミランダで初めて付く。プアマンズ・ニコンは

Miranda F以降、国内販売が再開されているが、販売は1964〜5年からである。
MIRANDA FM
1964.Oct : price 36,000-yen / Standard lens :Soligor Miranda 50mm f1.9
Focalplane Shutter : B,1,2,4,8,15,30,60,125,250,500,1000.

複雑な形状の、カメラには連動しないCds単独露出計付きペンタリズムファインダーを組み込んだのがFMである。
メーターはASA感度、6-3200。 MR-9電池使用。このファインダーはもちろんほかのミランダと互換性がある。

index-500MIRANDA F 1/500
??? : price -yen / Standard lens :Soligor Miranda 50mm f2.8??
Focalplane Shutter : B,1,2,4,8,15,30,60,125,250,500

シャッターは1/500までだが刻まれていないだけで1/1000がある。
これはMiranda Fというネーミングではあるが、特徴はFvに近似する。Fvのところに載せたものだかFとしたものだか非常に迷ったが、「F」と名のられた以上Fのバリエーションであろう。
Fとしてはおそらくだいぶ後期の1966年以降の発売で、米国にはなく英ebayから多く出品があるため大西洋ヨーロッパ圏だけの販売では?と思われたが、国内産と思われる個体も見つかるなど販売経路もポジションも良くわからないモデルである。
Bクラスのパーツを寄せ集めた廉価タイプという分析もある。

Automex-III
1964.Oct : price 45,500-yen /
Standard lens :Soligor Miranda 50mm f1.9
Focalplane Shutter : B,1,2,4,8,15,30,60,125,250,500,1000. 960g

外光式のcds素子(photocell)を使ったメーターがシンクロ接点のあった部分に付いた。
自動車のフロントグリルのようなデザインのネームプレートがセレン受光体のあったところに付けられた。ネームプレートはクロームメッキされたプラスティックに黒い墨で陰影を付ける仕上げで、金色のタイプもある 。
この機種をもってAutomexシリーズがやっと国内販売(1965年)され、ミランダとしては久しぶりに「アサカメ」のニューフェイス診断室にも登場した。

MIRANDA
G MIRANDA GT(1966)
1965.Oct : price 38,000-yen / Standard lens :Soligor Miranda 50mm f1.9
Focalplane Shutter : B,1,2,4,8,15,30,60,125,250,500,1000.

ミラーアップ、セルフタイマー、ファインダー交換、ファインダースクリーンも交換できたほかスイングする後退上昇式大型ミラーが採用され、、望遠レンズなどで起きたレンズのミラー切れを解消したフルスペックなミランダである。MIRANDA Fにあったプレビューボタンはなくなり、レンズの方に絞り込みボタンが付いた。
シャッターダイアルと交換で外付けGメーター露出計(シャッターに連動する)を取り付ける事ができる。
ボディーには前期タイプ、後期タイプがある。

ミランダ最初のTTLを実現した"Tファインダー(T FINDER TTL PENTAPRISM Cds METER )付モデルMIRANDA GTは1966年発売された。
ミラーメーター式のミランダは中央重点測光だが、Tファインダーでは平均測光となっている。
初の50mmf1.4レンズもあわせて発表されている。
ミランダの型式名は、MIRANDA Gを最後にアルファベット順ではなくなる。

LaborecMirax Laborec

ソリゴールなどを販売していたミラックス商事が販売した。学術写真専用機で、同様なものはニコン、トプコンなどにもみられる。納入先も研究所などで、一般には売られていない特殊用途、と、言い切ってしまってよいだろう、店頭用カタログなど民生用途の媒体は未発見である。
シャッターは1/125まで、非常に珍しいトリプルマウントである。このマウントはフォカベルに取り付けて使用する、無限遠も出ないため通常のレンズを使用できない。
専用のマクロン(マクロレンズ)は無限遠が出ないタイプである。
普通のシャッターボタンを持たず、レリーズによるシャッターのみ、ミラーアップの機構は独特でシャッターボタンの動作に連動する。
こうした機構はボディーの共振や振動には強いのかもしれない。
カスタムメイドが豊富でモータードライブ付きもあったり、変わったものがたくさん出てくる。
最終的に1/500シャッター付LABOREC IIIに進化しミランダ消滅とともに消えた。
1965 -1975

MIRANDA Fv
1966.Apr : price 33,000-yen /
Standard lens :Soligor Miranda 50mm f1.9
Focalplane Shutter : B,1,2,4,8,15,30,60,125,250,500,1000.

MIRANDA Gと同じく、シャッターダイアルと交換で外付けGメーター露出計(シャッターに連動する)を取り付ける事ができる。
シャッターシステムはMIRANDA Fと同じで、MIRANDA FvはMIRANDA Gのバリエーションではない。
F〜G、Fvなど、この辺りのミランダの見分けは間違い探しに近いものがある。 この時期のミランダをスラスラ見分けられるのは、例えるならば、モーニング娘。を歴代全員言い当てられたり、おニャン子の会員番号と顔がすべて一致する能力に近い。

Sensorex SENSOREX
1966.Aug : price 46,500-yen /
Standard lens :Soligor Miranda 50mm f1.9
Focalplane Shutter : B,1,2,4,8,15,30,60,125,250,500,1000.

ミラーメーター内蔵式TTLカメラで、ミランダ初の開放測光TTL機である。
基本的に1960年のオートメックスと同じレイアウトだがパーツなど全体的にリニューアルされ非常にタフなカメラである。
左肩のダイアルでレンズの開放値をセットする事で開放測光させた。最初期型は円形のスリットで可変スポット測光式と呼ばれた。 しかしファインダーの中心にスリットがあってはファインダーが暗くなるため、すぐに「凹」型を逆さにしたような「中央下部重点測光方式」のスリットに変更された。
この下部重点測光方式とは、あかるい空などに露出が引っ張られないように考えられた測光方式で、実際そう言った場面では効果的である。
このメーターの方式は最終のミランダDx-3、EE2まで続く息の長いものだが、どんどん生きた化石化したのは否めまい 。ミランダのミラーメーターはトプコンREスーパーと同じくミラーに切られたスリットで受光するが、パテントなどトプコンとの関連は不明だ。
センソレックスは非常にポピュラーで、細かなバリエーションも多い。

MIRANDA FvT
1966.Oct : price 38,000-yen /
Standard lens :Soligor Miranda 50mm f1.9
Focalplane Shutter : B,1,2,4,8,15,30,60,125,250,500,1000.

ミランダ最初のTTLを実現した"Tファインダー(T FINDER TTL PENTAPRISM Cds METER )付モデルである。
初期のミランダ*もTファインダーに取り替えればTTL式の一眼レフに変身してしまう。
*モデルによって少しきつかったり緩かったりするので取り付けは注意。ウチの手持ちで試したところAには付いたが、CとTには付かなかった。

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