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02/10/06 03/07/10 08/01/09 Last up date 08/06/13

MIRANDA SENSOREX

1966.Aug : price 46,500-yen / Standard lens :Soligor Miranda 50mm f1.9
Focalplane Shutter : B,1,2,4,8,15,30,60,125,250,500,1000.

sensorexミラーメーター内蔵式TTLカメラで、ミランダ初の開放測光TTL機でスリット式のミラーメーターを持つTTLカメラである。
基本的に1960年のオートメックスと同じレイアウトだが、パーツなど全体的にリニューアルされ非常にタフなカメラである。
左肩のダイアルでレンズの開放値をセットする事で開放測光させた。
最初期型は円形のスリットで可変スポット測光式と呼ばれた。
しかしファインダーの中心にスリットがあってはファインダーが暗くなるため、すぐに「凹」型を逆さにしたような「中央下部重点測光方式」のスリットに変更された。
この下部重点測光方式とは、あかるい空などに露出が引っ張られないように考えられた測光方式で、実際そう言った場面では効果的である。
このメーターの方式は最終のミランダDx-3、EE2まで続く息の長いものだが、どんどん生きた化石化したのは否めまい。ミランダのミラーメーターはトプコンREスーパーと同じくミラーに切られたスリットで受光するが、パテントなどトプコンとの関連は不明だ。
センソレックスは非常にポピュラーで、細かなバリエーションも多い。

オデコにキラーンと光るのは星のイメージだと言われている。たしかにミランダには天文関係のイメージをデザインしたパッケージが多いから、これもその一つだろう。

レンズの開放値情報をプリセットする方法でTTL開放測光を実現しており、オートメックス同様に追伸式メーターがファインダー内で視認できた。

オートメックス-IIIのcdsセル部分がレンズの開放値セレクターダイアルになった。
レンズ交換時にいちいちセットする煩わしさがあるが、どんな古いタイプのレンズを使っても開放値さえセットしてやれば開放測光が可能になるのである。 センソレックスの優れた特徴である。

やや重く、大きく感じるカメラだが、サイズは従来のミランダと変わらないのでケースが共用できる


【バリエーション】

単一の機種としては製造期間が比較的長く、バリエーションも多い。
MHSでは実に7つのバリエーションまで分けているが、この内2種はブラックなので、ミランダ研究会では5種類に分類した。

ポインター、ミラーメーターにそれぞれ2種類、それらの組み合わせと外観の変更部分などでバリエーションがある。

センソレックスはシリアルナンバーがNo#70xxxxからNo#96xxxx番台まで確認されている 。
ナンバーが積算とすると26万台以上になってしまうので、ロットごとに頭二桁がかわり、捨て番になったと考えている。

後期型ではレンズは50mmf1.9から50mmf1.8に変更になり、ミランダの伝統であったウラ蓋の取り外しが出来なくなった。
最終型といえるsesorex-C 以降、ファインダーにアクセサリーシューが付くようになった。

TYPE-1 p:C型ポインター TYPE-2 p:O型ポインター 初期型のみのスポット(というか中央重点)測光の範囲を示しているが、実際は測光する面積は変わらない。
(下図のように焦点距離によって測光範囲が変わるわけではない)
sensorex
TYPE-1m:可変スポット測光ミラー TYPE-2m:中央下部重点測光ミラー

中央下部重点測光式とはなにか

ミラーのスリットが凱旋門のような形をしているタイプは中央下部重点測光式だ。初期型の中央に丸いスリットのあるタイプではど真ん中のスプリット・レンジファインダー部分にスリットがあるため視野が暗く落ちるウィークポイントがあった。
これを回避した改良型が中央下部重点測光式なのである。

普通にカメラを構えたとき、空は地面よりも明るいはずだ。
この中央下部重点測光は画面の下の部分(地面とか)を重点的に測光するものである。メーターの出た目は普通の中央重点式とも違和感がなく、大衆機だけに、素人構図の典型と言われた「日の丸構図」 に対応したものかもしれない。いずれにしろ、なかなか実際的で有効な測光方式だと思う。

Type-

#1

#2

#3

#4

#5

 

1966-

 

1968-?

 

1970-?

back
(背ふた)

removable

removable

removable

removable

fixed

lens

50mmf1.9

50mmf1.9

50mmf1.8(1.4)

50mmf1.8(1.4)

50mmf1.8(1.4)

meter

TYPE-1m

TYPE-1m

TYPE-2m

TYPE-2m

TYPE-2m

pointer

TYPE-1 p

TYPE-2 p

TYPE-2 p

TYPE-2 p

TYPE-2 p

MIRANDA SENSOREX C

sensorex c

定価:¥56,500
1970-6発売アクセサリーシューが付いたタイプ。
このころのミランダのブラックは、カタログモデルとして掲載されていないようだが、通常販売されていたようである。塗りは非常に上品で美しい。

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