03/01/06 Last up date 08/05/22
【Automex Type Automatic Lens 1960】
fig-6オートメックスタイプのレンズ。完全自動絞りを完成させた。
46mmフィルター径、5cm表記。フィートとメーターの距離表示である。鏡筒は真鍮で塗り。オートメックス(センソレックス)タイプのレンズは絞り値をボディーに連動させるための連結レバーがついているのが目印である。
オートメックス、オートメックス IIのためのレンズは、まだPADに準じた外装、構造、機構で、黒塗りの鏡筒、コーワ製造のKナンバーである。
Kナンバーのシリーズは部材が真鍮のような材質で柔らかい、経年の摩耗で正常に作動する事が出来なくなる。【Auto Miranda lens 1963 - (with Sensorex Type 1966 - and " E "Type)】
fig-7fig-8
46mmフィルター径、5cm表記。従来通りフィート、メーターの距離表示である。鏡筒はアルミ、アルマイト黒色仕上げになった。オートメックスIIIからは新型レンズが採用され、アルマイト黒色仕上げのアルミ鏡筒、自動絞りの機構はMiranda Fと同じ構造で、クロームメッキのかかったパーツを使用し格段に信頼性が高くなった。最初期のアルマイト黒色仕上げのアルミ鏡筒レンズのネームリングには「Miranda」とだけあり、のちに「Auto Miranda」に変わったようである。1963年から、オートミランダ・レンズがラインナップされる。
fig-7:最初期と思われるアルマイト黒色仕上げのアルミ鏡筒の個体の一つ、フジタブルー(決まっているわけではないのだが)コーティングを持つオートメックス IIIの5cm f1.9。1970年代初頭まではフィルターリング径46mmであった。Left:最後期のフィルターリング径52mmの50mmf1.8
オートミランダには大きく分けて、オートメックス/センソレックス用のアーム付きと、アーム無しでプレビュー無し、プレビュー有りの3種類がある。
ミランダF用はプレビューボタンが省かれているが65年のミランダGから再度付けられるようになった。
60年代(中期)からのオートミランダの標準レンズをズラリと並べて検証してみたので参考迄。- Mid Auto Miranda Lens 1963-1976【Auto Miranda 50mm/F1.4】
6群8枚、46mm径(後に52mm)でクリック無し。アームの有る無しのバリエーションがある。
これはアームの取り外しは出来ない初期のもので、これは後にAuto Miranda Eになるがこれと同じレンズであろう。
ECレンズは設計、構成が異なる。絞り羽根は6枚。 コーティングは複雑に見えるが麦色アンバーである。
1968年のセンソマートの頃カタログに登場しており、1970年のセンソマートREでついに50mm1.4が標準レンズに選ばれている。
デザインはこのレンズだけのもので、絞り値が小窓から覗くようになっており、リリースボタンやプレビューボタンがプレスからダイカストに変わった。
このリリースボタンは経年によりラッチが甘くなり、着脱に支障があるのが難点である。【AUTO MIRANDA 50mm f2.8】
このAUTO MIRANDA50mm2.8はカタログに載っていない。
テッサータイプの50mmf2.8はミランダの初期からあったレンズだが、オートミランダにもあるというのは比較的最近知った。
f1.8の鏡筒にf2.8のレンズを入れ替えたようなつくりで、レンズは鏡筒に深く沈んでいてフードの必要がないだろう。
フィルター径52mm、鏡筒、フォーカシングバレルが黒サテンフィニッシュ、絞りリングが銀サテンフィニッシュ。絞りリングにはクリックがある。最短距離は50cmである。
アームは取り外せるタイプでセンソレックス系とセンソマット系のレンズが統合された後の製品である。
TM用にM-42マウントタイプがあり、ドイツ向けにPALAS auto、というブランドでも見られた。
もしパンケーキタイプだったらコレクターズアイテム化していたかもしれないが...。
価格は不明だが廉価タイプに位置するだろう。【AUTO MIRANDA EC 1975】
1972年からEE機構連動のauto miranda E、1975年から完全開放測光 auto miranda EC になり翌年オートミランダは終わる。
開放測光仕様により、旧ラインのカメラとのマッチングは注意が必要である。EC Lens Late 1975〜76
ミランダレンズではとくにコーティングについて謳ったものはないが、最初期のズノウからハードコーティングが施されていた事も触れておく。
- Top -